第3章 〈一般人編┃10話完結〉子供時代
〈第2章 │10/10話〉【10 きたる未来】1/2P
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瞬く間に平和に日々は過ぎて五年が経った。
現住の私は11歳になっている。
パパとママは少し前に宿屋つきの食堂を経営することにしたのだが、私は『こんな辺境の町にお客さんは来ない』と思っていた次第。
だけど、予想は大きく裏切られることに。
ウワサがうわさを呼んだのか、私の調べた《悪魔の実》の知識に相談を受けたり、増えに増えた在庫を『譲って欲しい』と手紙が来るようになり、ウチが宿も経営してると知ると『数日滞在するのは当たり前』になった感じ。
ママの料理の数々や兄達のルックスも『一度は行ってみたい町』と結構な人に思われているみたいで、田舎の町が栄えつつあった。
いつの間にか町の外観もキレイになってきて、町長さんもニコニコ顔で我が家に来るようになっている。
(こんな風に町に貢献してるんだから、もう疑われたり迫害されたりはしない……よね?)
さすがに『もう大丈夫だ』と思いたい。
「シャラ…今ヒマか?」
「ん?大丈夫だよ」
買ってきたレターセットを引き出しに入れていた時に、ふいにロシーお兄ちゃんが楽し気にこちらへ来る。
「じゃあこれから、湖に行かねェか?」
「湖?こうがいの?」
「おう。今度あそこら辺一帯を開発するらしくてな。そんで『ボート遊びのモニターと特産物の意見が欲しい』って相談案件がウチに来た。で、おれが行くんだけど、そんなデートスポットに1人でとかツマんねェだろ?」
「うん、行く………!」
(やった!!ロシナンテと[初デート]と[初ボート]だ~!ふつうに嬉しいし、ドフィお兄ちゃんのせいでもっと嬉しい!!)
浮き足立ってしまうキモチでいそいそと思いきり用意をしてみた。