第2章 〈天竜人編┃10話完結〉子供時代
〈第1章 ┃06/10話〉【06 私の決意】1/2P
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お手紙が父上から届いた。それを受け取って柔らかいソファに座り開けてみる。
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シャラーラ、だいじょうぶかえ?
めっきり、かおがみれなくなって
ちちうえはさみしいえ。
みんなもシャラーラをしんぱいしてるえ。
なにがあったかわからないけれども
おちゃかいでいやなことがあったんだえ?
あのときたおれてからシャラーラの
すがたがみえなくなったえ。
へやでもひとりでないてたり
おもいつめてるそうじゃないかえ。
ちちうえに、じゃなくても
はなせるひとにはなしてほしいえ。
ちちうえたちはいつまでもまってるえ。
どんなことでもシャラーラがだいすきだから
しんぱいするなえ。
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(父上……)
その優しさと、まだ幼児の私に読みやすい文字で書いてくれている気遣いを思うと泣けてきてしまう。
例えどんな罪を背負うことになっても『この家族を守りたい』と、とても自然に、当たり前のように感じて心がふるえた。
『どうして父上と母上は[天竜人]にあるまじき良識を持っているのか』──と疑問に思いながら、首をかしげる。
(なんでかな?べつに〈この家に伝わる話〉とかでもないだろう。………まぁ、視野はメチャクチャ狭くて[報連相]がなってない独りよがり。だから良識はあるけどそういうところは性格悪いと思う。それは[天竜人]だから───なところかも知れない)
『みんな[人よりいい人]な部分もあるのにズレてるんだよね』と思うから、とにかくそういうののフォローを考える。この家族にはきっと必要なところ。
(父上にも兄上達にもね)
覚悟をするように、顔を上げ前を向いた。