• テキストサイズ

ハツコイソウ【ゴーストハント/滝川法生】

第1章 悪霊がいっぱい!?


「麻衣、そんなに慌てたら怪我するよ〜」


そんな風に声をかけながらも、結衣は最後なのにあの言葉な無いなと溜息を吐き出した。

不思議なことも怖いこともこれで終わり、これで最後。
もうこんな経験はないだろうと少し残念な気持ちと、寂しい気持ちが入り交じりながら教室に戻るのだった。


ーーーーーーーーーーー

ー結衣sideー


教室に戻ってみれば、授業がちょうど終わった頃でラッキーだった。
その後はあんな事件があったなんて……あんな事が起きたなんてという気持ちで授業を受けていた。


(そういえば、ぼーさん達とちゃんとお別れしてなかったなぁ)


性格は難アリかもしれなかったが、それでもどタイプだった人と面白かった人や優しかった人。
なんだかんだと楽しい気分になった人達だった。


(もう会うことはないかな……)


ふと思い浮かんだのは眩しいほどの笑顔を浮かべていたぼーさんの顔。


(あれ?なんでアタシ今、ぼーさんの顔が思い浮かんで寂しくなった?)


全員の事を思い浮かべて寂しくなるのは分かる。
でも何故、ぼーさんの事を思い浮かべて寂しいと感じたのだろうか。


「……あ、はは」


乾いた声が漏れる。
そして徐々に顔が赤面していくのがわかり、熱くなっていくのも分かった。


(まさかアタシ……まさかね!まさかまさか!あんな性格はちょっとな人!!)


思考を変えるためにもと外を眺めれば、そこにはあの旧校舎があった。
すると旧校舎の窓が何故か揺れたような気がした時だった。


「あ……」


旧校舎が崩れだした。
半分ブルーシートがかけられた所から、徐々に轟音をたてながら崩壊していった。


「うそ!?」

「壊れたよ!?」

「なんでー!?」


教室の中はパニックになっていた。
慌ててあたしは教室を抜け出すと旧校舎の方へと向かう。
そこには体育を受けていた生徒や、他にも教室から抜け出していた生徒たちが多くいた。

あたしは無意識にぼーさんの姿を探してしまっていた。
だけど勿論そこにいるわけもなく、肩を下ろす。


「そうだよ、いるわけない。だって帰ったじゃん、ぼーさんは。ぼーさんも皆もナルも……」


何一人で落ち込んでいるんだろう。
そう思いながら一人、気分を落としながら教室へと戻った。
/ 633ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp