第4章 放課後の呪者
その後、あたし達と笠井さんはゆったりとお話をした。
最初は警戒心が強かった笠井さんも、昨日の件から柔らかい感じがしていて、お喋りする時はやはり年相応の女の子らしかった。
笠井さんは、ぼーさん達が帰ってくる少し前に戻って行った。
そしてぼーさん達が戻ってくると、あたしと麻衣は笠井さんについて話した。
「──でもさあ、その笠井って子どの程度信用できるの?」
綾子の言葉に、首を傾げる。
「どの程度って……。だってほんとに目の前で折れたスプーンの先くっつけたんだよ。ね、結衣」
「うん。凄かったよ、ちゃんと折れてたのくっ付いてたから」
「って、いってもねえ」
あたしと麻衣が入れた紅茶を、綾子は疑問を抱いたような顔付きで飲んでいた。
なんで引っ掛かりを覚えているんだろう……と思いながら、あたしと麻衣は顔を見合せて首を傾げる。
「ぼくは信用できると思っているが?」
「どーおっだか!スプーン曲げなんていかにもじゃない?あれでインチキ呼ばわりされなかった人いる?」
「そうなの?」
「さいですね。スプーン曲げゆうのはもともとユリ・ゲラーが始めたんです。ユリ・ゲラーは二十世紀最高の超能力者(サイキック)なと言われてます。念力(PK)から透視、予言……できないことはないて感じで。そのゲラーがあちこちでスプーン曲げて、それを見た子どもらがマネをしてスプーンを曲げました」
ジョンの説明に、あたしは昨日の事を思い出した。
ナルが言っていた『ゲラリーニ』という言葉を。
「えーと、ゲラリーニ?」
「だっけ?」
「はい。そやけど、ゲラリーニの能力は不安定でして。途中で力をなくしたり……それで手品にたよる人もいて、それがあちこちでバレてゲラリーニゆうのはインチキやないかと。そうした時にゲラー自身もインチキやて叩かれたんです」
ナルは昨日、ゲラリーニのほとんどがトリックを頼っていたと話していた。
そしてゲラリーニの能力は不安定だと言うことも。
「一時、アメリカの超心理学会でもゲラーはインチキやゆう見解が公式発表されたくらいで。そやからスプーン曲げはインチキやて印象が強いんです」
「「はー……」」
そこまでは知らなった。
まさかユリ・ゲラーまでインチキだなんて言われていたなんて……と驚きである。