第6章 episode6
『今日は特別講師に来てもらった。お前たち、入っていいぞ。』
先生の一言で、私たちはぞろぞろと教室に入る。
やっぱり男性二人は人気が絶大で、教室中に…いや、雄英中に女子たちの黄色い声が響き渡る。
『ショートだ。』
『ルミリオンだよー!今日はよろしくね!』
『ヴェレーネです!』
「ミスキットです。よろしくお願いします。」
自己紹介をして、生徒のみんなはバトルコスチュームに着替え、私達もヒーロースーツに着替えてTDLに移動した。
TDLに着くと相澤先生が4つのグループに分け、そのグループで個性の使い方、極め方等を教えて、実践していく。
少し経って、みんなの練習を見てると、数人の男の子達が私を囲んだ。
『ミスキットって彼氏いるんすか?!』
「え?彼氏?」
『はい!!』
「いないけど…?」
『いないんすね!え、年下とかいけますか?!』
「年下かぁ…可愛いけど、対象外かなぁ」
なんて笑ってあしらうけど、自分の発言で心がズキズキ痛む。
年下は対象外…。それは相澤先生も一緒だ。
『いでっ!!!!』
男の子たちの声に、顔をあげると男の子たちが捕縛布でぐるぐる巻きになっていて…
『お前ら…集中しろ。』
『す、すみません…』
ダルそうに喝を入れる先生。
男の子たちはぞろぞろと自分たちのグループに戻って行った。
『すまんな』
生徒の方を見ながら言う先生。
その横顔はやっぱりかっこよくて、私は学生時代よくこの姿を目で追ってたなぁ…と少し見とれてしまう。
「いえ…。こちらこそ、指導できずすみませんでした。」
助けてくれたのかな…。
いな、違うか。
怠けてる生徒を注意しに来ただけだよね?
私は気合いを入れ直し、生徒たちの指導を再開した。