第5章 episode5
ピピピピッーーー
「あったま痛ぇ…」
アラームを止めて1度目を覚ますが、あまりにも二日酔いでベッドの上に蹲る。
そして昨日の出来事を思い出し、このまま目を覚まさなければ良かったと後悔する。
そんな時にスマホの着信がなる。
仰向けにひっくり返り、スマホに手をかける。
― 相澤 消太 ―
「はっ?!」
え?
どういう感情?!
え?!
なんで電話かけてこれるの?
これが大人の余裕ってやつ?!
スマホと少しにらめっこをし、
通話ボタンを押した。
「も、もしもし…」
『昨日はすまなかった』
い、いきなりーっ?!
何を考えてるかまじでわかんないんだけど??
私は精一杯の冷静さを装う。
「…私こそ、突然帰ってすみませんでした。」
『が謝ることでは無い。
それでだな。
明日、空いてるか?』
怖い 怖い 怖い!
なに?
何となくスマホを持つ手に力が入る。
「明日は、1日休みです。」
『そうか…。休みのところ申し訳ないが、明日うちの生徒の特別講師を頼めないか?』
「へ?」
自分でも驚くほどマヌケな声が出る。
恥ずかしい。
穴があったら入りたいってこのことを言うのか。
少しでも、明日ご飯に誘われるかもと思った自分が馬鹿だった。
「私が…特別講師…ですか。」
『あぁ、特別なことをしろとは言わない。ヒーローとしてのありかた、個性の使い方などを教えてくれればいい。』
「でも私、まだペーペーですよ?」
『平気だ。の他に、通形、轟、あとお前の同級生の浪川もいる。』
き、きまずい…。
まぁでも先生の頼みを断れるはずもなく、承諾した。
電話が切れた後も、先生の声が耳に残ってなんだか熱い…。
てか、先生と電話したの初めてなんですけど…。
「声、いつもより低く聞こえた…」
はぁ…
どんな顔して会えばいいのよ。
重い腰を持ち上げ、お風呂場に向かう。
パトロール、行かなきゃだしね。