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【ヒロアカ】アナタのトリコ【R18】

第4章 episode4


轟 side



『爆豪せんぱーい!!』

『うっせぇ 猫女!ついくんな!』



俺がまだ雄英生だった頃の話。




食堂でいつものように緑谷と飯田と昼飯を食べながら、目の前を爆豪とが通り過ぎていくのを目で追う。


『今日もやってるねーあのふたり。』

と緑谷が苦笑いしている。



また後でが話を聞きいてくれと、ドタバタ話に来るんだろう。
フッと笑みがこぼれ、そのまま蕎麦をすする。



「なぁ、2人は好きなやつとかいるのか?」


俺の質問に緑谷と飯田はすごい音を立ててむせ返っている。



『ど、どどど、どうしたの轟くん!?』

『君からそんな質問がくるとは…』



顔を真っ赤にしている2人は、該当するやつがいるのか…?


俺はもう一口そばを蕎麦をすすって一息つく。




「好きな人とかよくわかんねえんだ。俺ん家、お前らも知ってると思うが、夫婦の仲が良かったわけでもねえし。むしろ最悪だ。好きの手本が身近になくてな。人を好きになるっていう感情が、いまいちよく分かんねえんだ。」



驚いていた2人だが、すくに真剣な眼差しになる。


そして静まり返ったこの空気の中、ドタバタと近づいてくる足音。




『とーどーろーきーせーんぱーーーいっ!!』

「なんだ」

『聞いくださいよー!…――――――』




ものすごい速さで爆豪の愚痴を話す。
この時間は嫌いじゃない。

時々何を言ってんのかさっぱり分からないがな。


話し終わり、スッキリしたのか「ありがとうございましたー」と片手をヒラヒラさせて教室に戻っていく姿を見送る。


ほんと自分勝手なやつだ。




『轟くん』


俺の名前を呼ぶ緑谷はとても柔らか表情をしていて、



『今のその気持ちが、好きってことなんじゃないかな。今の轟くん、ものすごく良い表情してるよ!』



隣の飯田に目を向けると、腕を組んでコクコクと頷いている。




俺がを好きだと気づいたのは、




この感情に名前がついたのは、3年の夏頃だった。
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