第8章 二人で一緒に
大きな大きな胸に押しつぶされる。
綺麗な顔してるくせに、筋肉がすごい。
「が泣いてるとこ初めて見た。」
「私、普通に泣き虫だよ。泣くようなことなかっただけで…。」
映画とかでも泣くし、感情昂ると泣くし、怒っても泣く。
「いいな、の泣き顔。」
にんまり笑う悟さんに少しぞっとした。
「泣かせたくなった。」
私は必死で首を振った。
泣かせるって絶対喧嘩とかして泣かせるって意味じゃないのは、今の状況でわかりきってる。
「気持ち良すぎると泣くって、本当かな。」
「ひっ。」
悟さんの大きな手が、ホテルの部屋着のボタンを外し出した。
私は悟さんの胸を押した。
「ってちっこいのにそうやっていつももがくよね。可愛い。」
「小さくないっ。悟さんが大きいの!」
190ぐらいでこの筋肉量は世の中の女性の大半はちっこいだろう。
「一回思いっきり押してみてよ。」
「…思いっきり?」
「うん。いいよ。」
思いっきりやれと言われたら、卑怯なことしてでもやってやりたい私は、手だけじゃなく膝もつかってやろうと、覆い被さってる悟さんを手と足で押してやった。
「ほら、いいよ。」
「…もう!やってるの!」
悟さんを吹っ飛ばすなんてことはできないのは分かり切ってたけど、まさかここまで動かないなんて!
「小動物…」
「ちっさくないってば!」
よしよしと頭を撫でられ、私はむっと睨みつけた。
「あ、やばい勃った。」
「どこで!?」
「可愛すぎるんだよ。罪。」
可愛い可愛いと言われ、慣れない私は恥ずかしくて隠れたかった。
「キスは…してもいい?まだいやだ?」
「…いっぱいして……ください。」
私を気遣っていってくれる悟さんに私はまた益々彼を好きになった。
私が目を合わせずそう言うと、悟さんはそっと私に唇を落とした。