第24章 【失われた髪飾り】
一方そのころ、ホグワーツではすでに本格的な戦闘が繰り広げられていた。巨人やトロールの攻撃で城の半分が瓦解している中、DAメンバーはこれ以上敵を城内に入れさせないよう作戦を立てていた。
まず盾の魔法が得意なメンバーを一列に並ばせ、その後ろに攻撃魔法が得意なメンバーを配置し、さらにその奥に、司令塔としてロンが立ち上がっていた。
「盾の呪文部隊は絶対に隙間を作るな!怪我をした奴は直ぐに報告、後方に退避するんだ!!」
大声を張り上げるロンの後ろには、マクゴナガル先生と連携を取り、これ以上城が破壊されないよう常に結界を張り続けるハーマイオニーとドラコが居た。
そしてさらにその奥には、対ヴォルデモートの最終兵器として、クリスが召喚の杖を構えて神経を尖らせていた。だが――
「ハーマイオニー、ルーナ達からの連絡は!?」
「まだよ、まだ何の連絡も無いわ!!」
――そう、まさにここが一番の『穴』だった。
ルーナ達に任せっきりにしてしまったが、そもそもこの広いホグワーツ城で、小さな髪飾りを見つけ出せる確率なんて無きに等しい。それも敵の攻撃を受けながらだ。
それでも、あの時はそこに賭けるしかなかった――。
「盾の部隊、一歩前進!つかさず攻撃部隊は掩護射撃を!!」
「流石はロンのヤツ、マクゴナガル先生のチェスを突破しただけはあるな」
「本当ね。この能力がクィディッチでも発揮できれば良かったのに」
「そこっ!聞こえてるぞ!!」
指揮官になりきったロンが叫ぶと、クリスとハーマイオニーは笑いながらすぐ自分たちの役目に戻った。
だが本当にロンは素晴らしい役目を果たしてくれている。初めから闇の陣営とは兵力に大きく差があったはずなのに、今のところDAメンバーに死人はおろか怪我人すら出ていない。
これでホグワーツにある分霊箱を見つけられれば、残りはナギニだけだ。
そう思っていると、ようやくルーナが走ってやってくるのが見えた。
「ルーナ!分霊箱の在りかが分かったのか!?」
「分かったけど、彼女はアンタに来てほしいって言ってる」
「彼女?いったい誰の事だ?」
「来ればわかるよ」
ルーナはそう言ったが、ここを離れるとヴォルデモートが現れた時の対抗策が無くなってしまう。
クリスが悩んでいると、ドラコがクリスの背中を押してくれた。