第22章 黒閃
目の前のカエル野郎に集中しようとした時、伏黒の声が聞こえた。
何か問題が発生したのかと目をやると、壁に野薔薇が吸い込まれていった。
どういうことだ、何が起きている。
アイツはまた吸い込まれるし。
「なんだぁ?兄者かぁ??」
「は……?」
「俺もっ」
そう言ってカエル野郎は野薔薇が吸い込まれた場所へと走りだした。
あいつ、今なんて言った。
兄者……?
……嫌な予感ほどなんでこう当たるんだよ‼
もし野薔薇を引きずり込んだ奴も"ソレ"だったらヤバい。
野薔薇が危ない。
私はカエル野郎を追いかけようとしたが、何かに躓き転んでしまった。
思い切り地面に転んだせいで膝と肘、腕を強打しなんなら変な風に足を捻った。
「……っ」
ダサすぎだろ、私。
痛みに顔を歪ませながら私は立ち上がる。
「、大丈夫か⁉」
「虎杖、オマエは野薔薇を追え」
「でも……」
「いいから!!多分私は足手纏いになる」
「……っ」
「お願い、野薔薇のところに行って!!」
私達が思う以上に厄介で面倒なものとバッティングしている。
立つことがやっとの私が特級と渡り合えるとは思えない。
ここは、私なんかよりも身体能力も格闘センスもある虎杖は行った方が確実に野薔薇を助ける事ができる。
逆にこっちの方がずっと楽なんだ。