第21章 諦念
この真っ赤に染まる身体を五条悟に悟られてはいけない。
そう言う女だって思われたくない。
軽蔑されたくない。
冷たい目で見られたくない。
アイツ意外の男にいいようにされたなんて知られたくない。
合意、じゃないけど……合意、みたいなものだから尚更。
見捨てないで。
側にいて。
笑って髪の毛を撫でて。
私の名前を呼んで。
そんな風に。
変わり映えのない毎日を、いつもと同じ日常を、私の望む日々を過ごすためには。
「助けて」なんて、そう簡単に口には―――できない。
「……ちくしょう……」
お風呂場に私の声が反響した。
次の日。
重たい頭をなんとか回転させながら教室へと向かう。
既に3人の同級生が椅子に座っていて、楽しそうに何かをはなしている。
「おはよう。珍しいわね、こんな時間にアンタが登校なんて」
一番最初に目が合った野薔薇が軽く手を振った。
その笑顔をに安心感を覚えながら私は自分の席へと着いた。