第15章 交流
急いでみんなの場所へと戻った。
特に狗巻棘の事が心配だった。
特級を引き付けてくれたあいつは今無事なのだろうか。
焦りのせいで足がもつれて、また転んだ。
掌や膝からまた血が流れたけど、気にして等いられない。
走って走って走って。
見つけたのは、虎杖と東堂だった。
頭から血を流している虎杖に近づくと「平気」とだけ答えて笑った。
思ったより平気そうだし、ここに特級は来ていないようだった。
「一体何が起きてんだ?」
「特級が現れた。この前襲ってきた富士山野郎じゃないほうの奴」
「えっ!?」
「おい、夏油と言ったか。詳しく聞かせろ」
「時間がない。簡潔に話すから理解しろ」
東堂は今の現状を聞いて、一度だけ頷いた。
そして今置かれている状況を瞬時に理解してくれた。
脳筋ゴリラかと思ったけど、バリバリの知能派ゴリラだった。
「五条悟は帳の効果で中には入れない。私たちでどうにか特級を祓うしかないんだ」
内通者の事は言わなかった。
本当にいるかどうかもわからないし、いても居なくても今は更に混乱させるだけだったし、疑われたくなかったから。
「わかった。じゃあその特級とやらを探しに行くか」
「残穢を追えばすぐだろう」
「他の奴ら、無事だといいんだけど……」
「心配するな夏油」
ぼそりと呟いた言葉に、東堂は私の背中を思い切り叩いた。
絶対手の跡付いたな、それくらい痛かった。