第13章 狂愛
そうこうしているうちにお湯が沸き、カップにはブラックコーヒー2つとカフェオレ1つ。
3人で、それを飲みながらくつろぐこと数分。
伏黒が立ち上がり、木箱を手にした。
「開けるぞ」
「……はぁ、夢に出てきたらどうしよ」
「その時は一緒に寝てあげるから」
眉間に皺を寄せる夏油にそう声をかける。
伏黒はそれを聞いているのか聞いていないのか分からないけど、木箱を開けて掛軸を広げた。
するすると軸先が下がりあの絵が再び私達の目に映る。
瞬間。
「うああああああああああああっ!!!!!!!!」
夏油の悲鳴が部屋中に響き渡った。
壁まで後ずさり、ずるずるとしゃがみ込む夏油。
でも、夏油の気持ちは痛いほどわかった。
私も伏黒もその絵を見て、息を呑んだんだから。
いや、恐怖で声が出ないと言った方が正しいのかしら。
小林茜の生首は、昼間の時とは随分とその風貌を変えていた。
瞳は瞳孔を開き、頬はやつれ、大きく開かれている口は何かを叫んでいるよう。
髪の毛もぼさぼさで、こちらを見つめる小林茜の生首に私たちは数分間動くことができなかった。