第4章 七海健人 覚悟
頭の中までくらくらするほど熱くて
幸せで
気持ちのいいキスを繰り返しながら
何度目かも分からない込み上げてくる快楽にギュッと七海くんの身体にしがみつく
余裕なく細められる目
それと同時に素早く腰を引くとお腹の辺りに温かいモノが飛び散った
私もまたその刺激にびくりと身体が跳ね上がる
『はぁっ‥はぁっ‥‥』
「ハァッ‥ハァ‥」
真っ直ぐに見つめ合う視線
言葉も交わさないまま
また唇を重ね合わせる
大好きで
大切で
愛してる
ずっとこの温もりを感じていたい
そう思う私の心に呼応するように
優しくも激しい口付けが幾度となく繰り返される
『んっ‥‥』
指と指を絡み合わせて
ギュッと手を握ると
またゆっくりと私のナカに七海くんが入ってくる
さっきまでの激しさとはうってかわって
私の身体に自身を覚え込ませるような
優しくもねっとりとした動き
絡み合った指
熱く絡みとられる舌
奥の奥まで
ぜんぶが七海くんでいっぱいで
幸せが溢れちゃいそうで
少しも溢したくなくて必死に全てを受け止める
「ありがとう‥」
『ん‥ぅ‥っ‥?ッ‥‥』
「本当に‥ありがとう‥」
幸せな気持ちと
おかしくなるくらいの気持ちよさで溢れた涙でぼんやりと滲んだ視界にうつる七海くんが泣いているようにみえた
『ど‥したのっ‥‥ない‥て‥る‥のっ‥‥?』
緩んだ指先を解いて右手を伸ばす
きらきらと輝く金色の髪を撫でるとふわりと優しく微笑んだ気がした
「泣いていませんよ」
優しくさがる目尻
こんなにも穏やかで幸せそうな顔は初めて見た気がして
胸の奥がキュンと締め付けられる
『健人‥‥愛してる‥‥』
心の底から出た本音
緩んだ顔がさらに柔らかく微笑んで
長い指先がそっと前髪を避けておでこに軽くキスをされる
「幸せすぎて怖いとはこのような事を言うのですね‥‥すみません‥やはり今日は欠席をすると学長に連絡を」
おでこ
瞼
睫毛
唇のふち
首筋
鎖骨
次々と降ってくるキス