第10章 初めてのインターハイ予選
全員が揃ったところで、ミーティングが始まる。
次の目標はもちろん春高。
出場するためには、青葉城西はもちろん、白鳥沢も倒さなくてはいけない。
「じゃ、とりあえずここは主将に一発気合、入れてもらおうか」
鵜養コーチの言葉に頷き、大地さんは立ち上がる。
「……昔、烏野が一度だけ立った舞台だ。もう一度、あそこへ行く。東京。オレンジコートだ」
「うぉっしゃああ!!!」
新しい決意を胸に、烏野高校男子バレー部が全員立ち上がったその時だった———
バタバタバタッ
バァンッ
勢いよく開かれた扉から転ぶように飛び込んできた、武田先生。
「武ちゃん!?」
あまりの勢いに、龍先輩が心配の声をかけるが、先生はまったく気にしていないように顔を上げた。
「い・・・行きますよね!?」
「!?どこに?」
「鼻血出てます!」
要領を得ない言葉に困惑する一同。
「東京!!」
「「東京!?」」
発せられたワードからイメージするのはたった一つ。
「東京って、もしかして…音駒、ですか!?」
翔陽が目を輝かせながら聞き返していた。