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花水木が咲く頃に ꕥヒロアカꕥ

第5章 𝕆𝕕𝕠𝕟𝕥𝕠𝕘𝕝𝕠𝕤𝕤𝕦𝕞







今朝の教室はいつもより一段とガヤガヤしていた
それは峰田くんと、上鳴くんが教室に慌てて飛び込んできたことがきっかけ_______



「だから、オイラと上鳴で見たんだって言ってんだろ!」

「ホントかよ、人違いだったんじゃねーの」

「マジだって!轟と 秋月 が一緒のに乗ってて、羨ましいことにすげぇぇ体をくっつけあわせてたんだよ!!クッソヤラしい雰囲気だったっつーの!」

峰田くんと上鳴くん、が瀬呂くんにすごい気迫で迫る
瀬呂くんはいまいちピンとこないように首を捻らせる

「すげぇくっついてたってどんくらいよ」

「いやまじでこんくらい!!一寸の隙間もねぇの!」

上鳴くんが顔の前に両手を出し、重ね合わせた手に僅かな隙間を作る
そこへ透明人間の葉隠透ちゃんがやってくる


「うーーん、なんというか想像が難しいよね!」

すると瀬呂くんは、共感を示すように頷く

「そうなんだよな、あの轟が女子と…って思えないっていうか」


「…お前ら轟をなんだと思ってんだよ!!アイツも男なんだぞ!」

「まぁ確かに美男美女で妄想したくなるのは分かるかなぁ」

「いや、全否定かよ!!妄想じゃねぇって!
轟なんてあの整った顔超赤くさせて…」


なんだか、よく分からないけれど
話がいい方向に薄れようとしていることに内心ホッとする
でも胸を撫で下ろしたのも束の間だった


「でもさ、あり得るじゃん?
ほらUSJのときのバスとか」


響香ちゃんが皆に向かってそう言い上鳴くんが親に会えた迷子みたいに目を輝かせる
けれど峰田くんを含め他の二人もピンと来てなさそうだった

「あぁそっか、三人ともバス違ったもんね」

それから響香ちゃんと、上鳴くんはどうやらUSJでのバスの話を説明を始める
もちろん、内容は私と轟くん


会話は途切れ途切れに聞こえるだけで
全容が聞こえないことにモヤモヤする…

私は自席に着きながら五人の会話に耳を集中させる



「はーー!!?ホントにあのレベ違の轟の事なのか!」

「そうだよ!!!それがそのレベ違の轟なんだよ!」

めっちゃ盛り上がってる!!!!
暫く耳を傾けようと思ったとき、後ろの席のイスを引く音に体を振り返らせる


『あ、緑谷くん!おはよう』

「 秋月 さん、おはよう!」

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