第31章 【REST BREAK】
「お疲れ様でした!こちらのお部屋は今日の夕方
までとらせて頂いてますので、よかったらこの後
ゆっくり過ごされてください!忙しいお二人に
私たち番組スタッフからのプレゼントです!」
こなすだけになってた朝の情報番組のインタビュー
やったけど、まさかの思いがけないプレゼントに
胸が躍った。
今日はこのあと、インタビューが続いとったはず。
番組スタッフさんが退室するのを今か今かと待ち
わびながら、俺はマネくんに口パクで念を送る。
『えっ…永瀬くん何?』
「シッ!声に出さんとって!察しろって!」
『りーすー?あ、リス?チプデの件ですか?』
「あほっ!笑
なんっで俺がいまリスの話すんねん!w」
マネくんに口パクで一生懸命何かを伝えようと
しているんだけど、なかなか上手く伝わらなくて
若干イライラモードの廉。
「リスって…れぇん、それよくない気がする!
せっかくベストフレンドになれたのに、
ミッキーとミニーに絶交されちゃうって笑」
「海人。あの人気者カップルはそんな心狭ないで。
それより最近海人がガチで忙しいせいで今の
俺の心は鬼のように狭いからな!マネくん!
最後のチャンスやで!リースー◯ー!
ほら!口のかたちよく見て◯ー!◯ーよ!」
『口のかたち…えっと、ト…?リスト…ですか?』
ひそひそと話していたオレ達に微笑ましい視線を
送りながら「お疲れ様でした!ごゆっくりー!」
と声をかけて退室していった番組スタッフさん達。
愛想よく笑顔を振りまきつつお見送りをして
ドアが閉まった途端に、廉の文句が始まった。
「だぁ!!もう!察し悪いなぁ…リスケよ!
インタビューリスケしてって!
俺はもう海人不足で限界やから!!」
「廉、何言い出すの!そんな我儘ダメだって!」
「我儘ちゃうやん!タレントのメンサポも立派な
マネージャー業務やろ?!…じゃあ訊くけど!
海人は、俺不足やないん?」
……ズルいよ、廉。そんな風にシュンと
されちゃうと甘やかしたくなっちゃうじゃん…
しかも、廉不足なのは確かに、そうで、、
「なぁ、ダメ元でこの部屋に来てもらえんか
訊いてみて?ダメやったら、諦めるから…」