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【KP】BL

第27章 【Summer Nude】






『廉くーん!ハロ〜』

「はっ?ちょっ…何で、今日もいるんすか!笑
 追試また落ちたんスか?笑」


俺を見つけた先輩はタタンタタンとリズミカルに
階段を降りてきて、戯れるように肩を組みながら
人差し指で俺のほっぺをツンツンとつつく。


『ちょっとー随分なこと言ってくれるじゃん!笑
 追試はね、かっわいいカイトくんのお陰でクリア
 できたんだけど…』


色気のある視線を俺に向けた先輩は
右の口角をクッと上げて続けた。


『……思い出したんだよね。オレ』

「…思い出した?
 思い出したって…何を、ですか?」


どくん、どくん…

含みを持たせた口ぶりで
尚も俺を視界に捉え続ける先輩に思わずたじろいで
視線を落とした。


『ふふっ自分でわかってんじゃない?w』

「…いや、ちょっとわかんないっす」


俺のその言葉を聞いた先輩は
突然、俺の頭をワシャワシャとかき混ぜてきて。


「ちょっwいきなり何するんすか!笑」


ふざける先輩から逃げようと俺の肩に回された先輩の
手を払いのけようとするとグッと力を加えられて。


『―――水曜日。』


その瞬間、
ドクッと大きく心臓が脈打った。


『廉、大会前以外は休んでたなーって。』


俺の耳元に口を寄せて発せられた先輩の声に
ビクついてゆっくりと先輩の方に顔を向ける。


『笑!廉ってばそんなビビんないでよー笑
 まるでオレがいじめてるみたいじゃんw』

「……え、違うんすか?」

『もー、そんな露骨にピリピリしないでよ笑
 オレ引退してんだから今更怒ったりもしないって。』

『ただ…さ?休んでたホントの理由って
 カイトくんだったんだなーって。』

『そう、思っただけだよ?』


全部お見通しですよーとでも言いたげに
にまにまとからかうような視線を送りながら
左手で俺の両頬をムニッと寄せて
唇を突き出させられる。


「…別に、そんなんやないですって。」


先輩の左手を掴んで俺の頬を解放させると同時に
壁にもたれかかりながら、そっけなく返す。


『……ふーん?』


先輩は首を傾げながら
向かい合うカタチになった俺の瞳を
おもむろに覗き込んでくる。


『……じゃあさ、いい?』

『貰っても。』











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