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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第10章 知らない女の子と五条くん




「店員さん、来てるから」


「「あ」」


五条くんの後ろに立つ人影に目を配ると、なんとも気まずそうな表情の店員さんが立っていた。


先ほどまでは窮地を救うような、流れを変えるようなタイミングで訪れていたのに。


い、今のタイミングでは望んではいなかった…と申し訳なくも思ってしまう。


「お、お客様、デザートをお待ちしてもよろしいでしょうか?」


「あ、はい。すみません、お願いします」


隣に座る硝子はとっくに食べ終えていて、真向かいの五条くんも残りわずかの付け合わせを平らげた。


急かされるように私も急いでお皿を綺麗にして、店員さんは少し待って全員分のお皿を下げてくれた。


さっき…知らない女の子が五条くんに話しかけて来た時に、視線が五条くんだけに注がれていたと思った事は記憶に新しい。


周りの外野には目もくれず、好きな人だけを熱く見つめる眼差し。


まさかとは思うけど、私も同じような視界に固定されていた…なんてことあるのからしね。


「寧々、俺のこと見つめすぎ。そんなにカッコいい?」


「ナルシストね、五条くん」


つい、言ってしまったわ。


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