第8章 違う人と任務
「なまちゃん!」
高専に着いてすぐになまちゃんが恋しくなった私は、夏油くんに頼んで再会させてもらった。
「寧々おねえちゃんは寂しがりやじゃのう」
「そんなのなまちゃんにだけよ」
「寧々、俺にも言ってくれよ、そういう可愛いセリフ」
高専の寮で飼っている、夏祭りで掬ってきた金魚達を紹介しながら
、なまちゃんと色々とお喋りをした。
「この子は私が掬って、こっちの黒い子は夏油くん…で、この凄く大きいのが五条くんが獲った子でね」
相手は呪霊だということはすっかり忘れて、友達と話すみたいに楽しく会話した。
「寧々、水族館行った時もオジサンとかいう変な魚気に入ってたんだぜ」
「オジサン…これかい?」
私となまちゃんが話し込む側で、五条くんと夏油くんが携帯を見ながら何かやり取りをしている。
「これは…確かに変わった趣味だね」
「だろ?生臭いのが好きなのかもしれねぇ」
「なまちゃんは別に特別生臭いとか、他の呪霊と違う味がしたとかはなかったよ」
「食った傑が言うならそうなんだろうけどよ。もしかしたら寧々、イカ臭いのも好「夏油くん!」