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術師殺しと箱入り娘【呪術廻戦】

第8章 因果呪縛を解く



……次の客かしら?


それにしては殺気立っていたように思う。
身なりも黒ずくめでこれ見よがしに呪具を持っていた。
情報屋から情報を買うのに武装する必要はない。

孔からは情報屋の前で武器を見せるのは御法度、伽那夛の靴もアウトに近いから絶対に刃は出すなよと忠告された程だ。


もしかして情報屋を脅して情報を得ようとしている?

尾行には気をつけていたつもりだったが、後を尾けられていたとしたら、自分がここに案内してしまったようなもの。
それであの情報屋に危害を加えられるようなことがあれば後味が悪い。


伽那夛は迷わず教会の扉を開く。

目に入ってきたのは予想通りの光景。
先程入っていった2人組の内、体格の良いスキンヘッドの男が情報屋の胸ぐらを掴み、呪具を突きつけていた。

2人が一斉にこちらに振り向き、右耳が欠けている茶髪男が怪訝そうに眉を寄せる。

「何だあ、オマエ?」

「その人の客よ。あなた達は何者?何のつもりでそんなことをしているの?」

「ケッ、さっさと帰んな!そうすれば痛い目見ずに済むぜ」

「聞こえなかったの?私はその人と取引しに来たの。何もせずに帰るわけにはいかないわ」

「これ見て状況分かんねぇかぁ!?」

威嚇するような怒鳴り声が飛んでくるが、伽那夛には無駄吠えにしか聞こえない。

「あなた達こそ、痛い目を見たくなければ早くその人を解放して立ち去りなさい」

「ふざけてんのか?その綺麗な顔歪ませてやるよ!」


茶髪男の手斧型の呪具を振りかざして向かってくる。


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