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僕だけを見つめて【スラムダンク】

第6章 リョータ・三井復帰


三「なんだお前?生意気だな」

火花が散るような沈黙。
一触即発――その雰囲気を察して、は慌てて二人の間に割って入る。

「ちょちょちょ…大会まで時間がないのよ、少しでも長くコートで活躍できる人を増やさないと」

必死な声音。
視線は流川に向けられていた。

三「ならお前が俺と1on1すればいいじゃねぇか」

その言葉に、流川は一瞬だけ目を細め――

流「断る。俺は帰る」

それだけ言い残し、踵を返す。
足早に去っていく背中は、いつも以上に苛立ちを滲ませていた。

入れ替わるように、花道が姿を現す。

花「ん?なんだあいつ…」

不機嫌さを隠そうともしない流川を見送り、首を傾げる。

「あ!花道!」

花「おぉ、帰んぞ」

それは、ごく自然な一言。
だが――花道がを“帰りに誘う”のは、これが初めてだった。

「えぇ!!」

胸が跳ねる。

(は、花道が初めて…初めて!!だけどここは断らないと…くっ…心苦しい…)

一瞬の葛藤。
それでも、彼女は決断する。

「ご、ご、ごごごごごめん!花道!まだ仕事残ってるから先帰ってて!」

花「おぉ…そうか…あんま遅くなんないうちに帰れよ、じゃーな」

花(けっ、せっかく誘ってやったのによ。なんでい)

ぶっきらぼうに言い残し、花道は背を向ける。

――昨日。
が流川を気にかける様子を見ていた。
だからこそ、今日は声をかけたのだ。

その気持ちを、彼女はまだ知らない。
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