第6章 リョータ・三井復帰
帰り道、はいつものように花道と並んで歩く。
だが―――
宮「なんだよ、ついてくんなよ、てめぇら」
宮城も同じ方向だった。
花「うるせぇ、誰が着いていくか、方向が同じなだけだ」
宮「チッ」
花道は何かに気づいたように、突然叫ぶ。
花「あ!彩子さん!」
宮「えっ!?彩ちゃん!?」
宮城は嬉々として花道と同じ方向に顔を向けるも、そこには誰もいない。
花「ちがった!」
花道は宮城をからかうために、カマをかけたのだ。
「花道やめなよー」
宮「この野郎ーっ…」
花「ニッヒヒヒヒ…彩子さんに恋してるな?」
宮「ギクッ」
は少し目を丸くするとおかしそうに微笑む。
「あら、図星」
その一言で、宮城の背筋がピンと伸びた。
花「ムフフフ、やっぱりな!やな奴だけど可愛いとこあるじゃねぇか。赤くなったりなんかして、えへっ、やな奴だけど、うふふふふふっ」
宮「ふん」
そっぽを向いた宮城が、少しだけ歩幅を速める。
「花道ったら全く…」
花「あっ、リョータ君さては彩子さん目当てでバスケ部に入部したな?図星だろう?」
「…」
その言葉に自分も心当たりがありすぎて、は口を閉じるしかなかった。
花「えへへへへ、そうか彩子さんか!うんうん彩子さんて結構イカすからなぁ。フラれるかもよ?」
その言葉に、宮城の足がピタリと止まる。
花「おっ、やるかぁ!?」
振り返った宮城の目からポロリと涙が流れた。
「は、花道!!な、泣いちゃったよ!?」
花「ぬっ…」
花道の軽率な挑発が、宮城の胸に深く触れてしまったのだ。