第11章 恋慕3−2 花の裁き ヤンデレEND【家康】R18
「はぁ…はぁ…」
家康は欲を吐き出し尽くすと、名無しの横に崩れるように仰向けに横たわる。
彼女は家康の胸に縋りついてきた。
絶頂から降りてこれず、ビクビクと痙攣が止まらない様子。
片腕で華奢な背中を抱きしめて、家康は身体全体を包む余韻を噛みしめる。
最大に乱れきっている鼓動や呼吸、そこに愛おしさや生の実感を覚え、徐々に引いていくのが惜しく感じられた。
まだ家康自身は固さを完全に失ってはいない。
もう一度挿入し、さらに快楽堕ちさせてしまおうかと様子を窺うと、突然名無しの身体から力が抜けた。
縋りついていた腕がするりとほどけていく。
焦って呼吸や鼓動を確かめたが、どうやら異常は無さそうだった。
気を失ったのか、眠ったのか。
ひとまずホッとする。
「…好きだよ、名無し、おかしくなる位に…」
家康はそう呟くと、
ちゅっ…
少し開いた彼女の唇を奪い、力の抜けた口内を舌でまさぐった。
唇を離すと、床に落ちた鍵が目に入る。
彼女が奪って逃げようとした鍵。
それを拾い上げ鍵穴に差す先端部分を、そっと名無しの下腹部に当てた。
そのままツーッと、臍から両胸の間を通り鎖骨の間まで、裸身の肌の上を滑らせる。
金属の冷たい感触にも一切反応は無く、彼女の手を取ってそこに鍵を持たせてみたが、握り返すことも無かった。
「ねえ、これ持って逃げないの?」
やはり全く反応しない。
深く意識を失っているのを確かめた家康は安堵するとともに、笑いが込み上げた。
「フッ…ハハハッ、可愛い。抵抗してたのに、結局は気絶するまで俺に気持ちよくさせられちゃって」
両手で背中をすくい、ぐったりした身体を抱き起こす。
「ねえ、そんなによかった?信長さまには、ここまで気持ちよくされた事あるの?」
軽く揺さぶりながら畳みかけるように問いかけても、もちろん返事はない。
だらりと垂れた髪や腕が力無く揺れるだけだった。
独占欲の赴くままに、家康は彼女の頬や首元、胸に口づけの雨を降らせる。
やがて気が済むと、
「おやすみ。このままゆっくり眠ってて」
吐き出した欲の跡の残る彼女の身体を拭いて綺麗にし、
着物を着せて、丁寧に布団で身体を包むと、家康は牢を後にした。