第1章 モブリット 徹夜明け
アンナの顔を拭いた後 自分のモブリットも拭いて下着とズボンを元に戻す
資料室の奥にあるアンナの机の上には モブリットが出勤してくるアンナの為に入れ換えた水差しがあり コップに注ぎアンナに渡すと両手で受け取った
現役の時は153cmと38kgしかない軽い体と関節の可動域が広く体が柔らかく 視野が広く動体視力が良かったアンナは 立体起動での移動の速さは調査兵団で1番だった
戦闘中の怪我が原因で握力が極端に弱くなり兵士を引退した
水と一緒に口の中に残っていた精液を飲みこんだ
「美味しくないでしょ?飲まなくてもいいんだよ」
まだ床に座るアンナに合わせてモブリットも床に座りアンナを抱きしめる
アンナはモブリットの胸に額を付けて甘えていた
「美味しくないけど モブリットのだから大丈夫…」
兵士を引退したアンナの体は筋トレや訓練をしなくなってから 女らしい丸みのある柔らかな体に変わっていた
以前の引き締まって筋肉質な体にも夢中だったが今モブリットの腕の中に収まる柔らかな体のアンナも愛しくてたまらない
睡眠不足と射精による疲労感と腕の中にある温かくて柔らかくて甘い匂いのするアンナが心地よくて離したくなくて目を閉じた
「モブリット?」
アンナの耳に「とくん とくん」とゆっくりとした鼓動と「すー すー」とゆっくりとした呼吸が聞こえる
「寝ちゃったか…」
アンナをギュッと抱きしめているモブリットの腕は頑張ればきっとほどける
でも握力が足りなくて無理だった事にしてこのままモブリットの優しい鼓動と温もりにアンナも甘える事にした
しばらくして資料室へとイライラとした足音が近づいてきた
ノックをしても返事の無いドアを舌打ちと共に開ける リヴァイの目の前には
本棚に背を預け穏やかな顔で眠るモブリットと彼の腕に抱きしめられて幸せそうな顔をして眠る 直属の部下だったアンナがいた
ドアの前で立ち止まったままのリヴァイの後ろから 顔をのぞかせたのはハンジで
「これは…怒れないね…」
「こんな所で寝るまで働かせてんじゃねぇよ クソメガネが!」
リヴァイはハンジの頭を叩く ハンジは机の上にある資料や本を重ねて先に部屋から出ていく
リヴァイは2人を起こさないように静かにドアを閉めた