第3章 エルヴィン ティータイムの秘密
「だからー!巨人に勝つには巨人を知る事が絶対に必要なんだよ!何故それが分からないんだい!」
かなり興奮したハンジは団長の机をバンバン叩くも
結果…却下
ハンジは悔しそうに団長室を出ていった
「私がハンジを手伝えば巨人の一体くらいは捕獲できる…」
「ダメだと言った私の言葉はアンナには聞こえなかったのか?」
「……ごめんなさい」
アンナは しゅん と肩を落としてソファに座りリヴァイの紅茶を飲んだ
「おい それは俺のだ!」
「知ってる私のは空だから…」
今では人類最強とまで言われるようになったリヴァイは エルヴィンが団長となった時に兵長となり 部下はアンナ1人
入団したての頃リヴァイをアンナがいいように転がしていた過去があるので
アンナはリヴァイをあまり上司扱いをしない
「アンナリヴァイは君の上司だ」
低い声でエルヴィンが注意するとアンナは団長室から逃げてしまった
「飼い犬の躾がなってねぇぞ!」
「私には忠実だぞ?アンナに甘いのは君の問題だな…」
「クソが…」
アンナが口をつけた紅茶をリヴァイは飲むと アンナと自分のティーカップをトレーに乗せ エルヴィンのティーカップにおかわりを淹れてから出ていった
エルヴィンは一口飲むと笑った
リヴァイの淹れる紅茶は美味しい
そして彼は紅茶を淹れるといつも必ず1番にアンナに渡す…その事にリヴァイは
「気付いているのか…無意識なのか…」
鼻に抜ける香りを楽しみながらエルヴィンは書類に目を落とした