第17章 持ちつ持たれつでいきましょ
中に入ってびっくり。
食料や衣服は去ることながら、武器のラインナップがすごい。
まずはクナイや手裏剣。王道だね。それだけじゃなく楔刀や大太刀、鎖鎌なんてのもある。
それから、救急道具、消毒剤多数に毒薬と解毒薬の数々。
道具関連は、手榴弾に煙玉、閃光弾などなど、結構な量だ。
札関連は、起爆札から各種遁札、一緒に開発した氷遁札まで、こちらも量揃ってる。
造りは、岩を刳り貫いたような立方体。
八畳ほどのスペースに、コの字形に棚が設けられて、今言った物が所狭しと詰め込まれていた。
「すんげ〜。」
籠城出来るわ、これ。
「今度、家作る時参考にしよ。」
「「何これ、う◯こ?」」
え!?何でそん…なんだ…。
がさごそ漁っていた双子の手元を見て納得。
「こらこら、失礼なことを言うんじゃないの。」
まったく…これを作るのにどれだけの手間暇がかかると思ってるの。
双子の手から小袋を一つ掴み、兵糧丸を一粒取って、階段近くの日に晒す。
うん、よく乾燥されてる。状態は悪くないね。
そのまま、ぽんと口に放り込んだ。
うん、普通の味。
「「う◯こ食べた…。」」
「違うったら!これは兵糧丸!保存食!」
変な事言わないでよね、もう!
「「この見た目で?」」
双子は、不味そうに兵糧丸を見たあと、恐る恐る匂いを嗅ぐ。
「「うげ〜くさ〜。」」
両手を突っぱねて兵糧丸を遠ざけると、顔も遠ざけて苦い物を食べた時みたいな変顔をする。
「そんなに臭わないけどなぁ。匂いは薬草の類でしょ、多分。」
味覚や嗅覚が違うのかな。
双子には、兵糧丸じゃなく干し肉のが保存食として使えそう。
「うーん…とりあえず、ご飯買いに行きますか。」
「「やった〜。」」
兵糧丸は私が食べればいいや。