第84章 ☆ 冥母 ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
クロガネ屋は俺達の会話を聞いてなかったのか
少し頭を抱えてため息を付いて
愚痴る様に言葉を続けた
クロガネ)「『なら嫌な気持ちにならなかったら?』って聞かれてなぁ。ワシに聞くなって思ったんじゃが…興味ないって言ってたのに興味がある様な顔しとるし…『他のくノ一に聞け』と言えば『皆よく分からないの。色々言われて…だからジジィに聞いてるの。教えてよ』って言われてのう。こう言う時にカカシは任務でおらんかったし。ワシは困ったんじゃよ」
イッカク)「え、待って。それなんて答えたんですか?」
クロガネ屋は一瞬イッカクに視線を向けた
すぐに逸らしたが
その後一瞬俺と目が合って…逸らされて
疑問に思っていれば
クロガネ屋は呟くように吐いた言葉に全員の視線が俺に向いた
クロガネ)「…『嫌な気持ちにならんかったら…そのまま添い遂げればいいんじゃないか』って言ってしもうたんじゃ」
「「「…」」」
ロー)「…俺を見るな」
イッカク)「…だって…」
シャチ)「…そう言う事…ですよね?」
ロー)「…」
あいつはそう教えられたから俺と結婚するつもりなのか…?
は?…ん?
アヤはちゃんと…
自分の意思で…
俺と結婚…するつもり…なん、だよな?
あいつは…俺の事…
俺は自分の考えに…笑いそうになった
情けねぇ
元々離すつもりがないんだ
アヤがそう教えられたとしても関係ねぇ
アヤの気持ちが俺と違っても
そんなの後からどうとでもなる
俺がそんな事を考えているなんて思ってないのか
クロガネ屋はまだ言葉を続けた
クロガネ)「娘って難しいと思った瞬間じゃった…いくらアヤみたいなじゃじゃ馬でも…」
こっちでそんな話をしていて
クロガネ屋の言葉を遮る様にベポの声が聞こた
【ベポ)「え?!剣になった!」】
「「「え?!!」」」
慌てて画面に目を向ければ
アヤの手の中に見た事の無い刀があった
【「…直刀霊毀『冥冥』…これが冥母の本当の姿なんだよ…」】