第15章 ★止まらない熱情
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再び目が開いたのは、空腹感でも真昼の光がベッドに差し込んできたからでもなく、呼び鈴と共に隣人の大きな声が耳の奥まで届いたからだった。
「神坂ちゃーん、仮装の準備するよー!」
「えっ!?」
聞こえてきた声に慌てて飛び起きる。今何時? ベッドの上でおろおろとスマホを探った。もうすぐ午後5時になるところだ。
やばい! スミレさんとの約束の時間が過ぎている。朝ごはんも昼ごはんもすっ飛ばして、眠っていたようだ。
私のこれまでの記憶が羂索の改竄によるものだとしたら、この体で性行為をしたのは初めてだ。しかも相手は最強の男。
全身の疲労と、記憶を取り戻す脳の負担で眠りこけてしまった。
起き上がると腰が気怠くて、身体中がじんじんしてる。
どんだけ激しくヤッたんだと行為を思い出して恥ずかしさが込み上げる。左右を見渡した。
――あれ、悟は? 悟はどうしたんだろう。