第6章 デートの練習
そんなわけないと、一度否定してみたけれどこの気持ちは間違いない。止めようと思って止められるものではない。
自覚してしまった。
私――餌付けフェチかもしんない!!
「はいもう一口」
「美味いね」
やだどうしよう。可愛い。五条先生ってこんなんだっけ? 見た目は大人っぽくて格好いいけど、どこか子供みたいでギャップ萌えだ。
「なんか嬉しそうだね。ニコニコして」
「そう? ねぇまだ食べる?」
「僕ばっか食べてたら千愛の分ないじゃん」
スプーンをさっと取り上げられた。今度は先生がすくって私の口にチョコサンデーを運ぶ。
彼は頬杖しながらもう片方の手で、あーんってスプーンを伸ばしてくる。
「もっと口開けて。ほっぺについちゃうよ」
変な顔になると思って小さく開けたんだけど仕方ない。頑張って顔に力を入れて、あーんってもう少し口を開くと「かっわい」って言われてチョコサンデーをたっぷり口の中に入れられた。入れすぎだ。クリームはみ出てるしわざとでしょ。
めちゃくちゃ甘い……。チョコもだけど、この雰囲気が。