第6章 デートの練習
「コンバン、ベルトツカウ?」
「うんまぁ、試すっていうか」
「ウワァオ! ウワァオ! カゲキデース」
「過激? 何が?」
急にボブが小声になった。ヒソヒソ声で話し出すから、近寄って声を拾う。
「SMプレイデショ」
「へ?」
「ベルト、ムチヨリイタイ。テカゲンシテ、ジョオウサマ」
「な、何言ってんの。違うからぁあ!!」
ボブは軽快に笑って、部屋の中にベルトを取りに行った。
程なくしてベルトを手にして玄関までやって来て、「ドウゾヤサシク」って満面の笑みで貸してくれる。
「違うからね!」ってもう一回ボブに強く言うと、廊下からガチャっとドアが開く音がした。私の部屋からだ。
「なぁに大きな声出しちゃって」
目をやると、変装した五条先生がこちらに向かってる。
なかなか戻らない私を心配してくれたのかもしれないけど、今ここに来たらボブとばっちりご対面だ。また冷やかしを受けるだろう。