第6章 デートの練習
急須にやかんのお湯を注いでお茶っ葉を蒸らす。その間に買ってきた草団子をお皿に並べていると、五条先生がローテーブルを出してくれた。
こういうところもオートだ。淹れたてのお茶と草団子を乗せたお皿をそこへ運ぶ。
「いただきます」
威勢よく合掌して草団子にかぶりついた。よもぎの風味豊かな香りが粒あんの甘みと混ざり合い、口の中いっぱいに広がる。五条先生も私を追いかけるようにして、お団子にかぶりついた。
「うんまいね」
「うん!」
「恵や悠仁や野薔薇の分も持ち帰りたいくらい」
「さすが生徒思いの五条先生」
「よくご存知で。まぁその前に帰る方法そろそろ真剣に考えないといけないけどね」
今までは真剣じゃなかったのかって、ツッコミたくなるけど、話を中断したくなくてそこは我慢した。
「獄門疆の調査の方はどう? 何かヒントになるような事あった?」
「いや、なし。このアパートとの因果関係はなさそうなんだよね」
「そっか……」