The best happy ending【東リべ/三ツ谷】
第4章 血のハロウィン
デートといえばカップルが何処かに行ったりするようなイメージがある。
実際鳴ねぇと真一郎君はよく出掛けていたし、たまにそれ付いて行ってた時もあった。
「どこ行きたい?和泉はここに行きたいとか、あそこが見たいとかある?」
「…何処かに…うーん…。特に無いですね」
「じゃあ、街の方ブラブラしながらショッピングモールとか行ってみるか」
「はい」
「思えば、これが恋人になってからの初めてのデートだな」
確かにそうだ。
と思ってから、恋人になる前のやつがデートとは思っていなかった。
ただ単純に三ツ谷先輩と出かけているだけという事しか思っていなかったし…。
なんて思いながらも、三ツ谷先輩と共に家を出てから街の方へと向かった。
雨も上がっているので歩く人達は傘を持っていなかったり、手に持っていたりとしている。
そしてふと制服を着た学生を見てから思った。
「三ツ谷先輩、学校はどうしたんですか?俺はサボってるけど…」
「ん?オレもサボり」
「大丈夫なんですか?3年生だし…」
「たまには平気だよ。それに、ちょっとマイキーに呼び出されたのもあったしな」
「呼び出し?」
「芭流覇羅について…。抗争の日が決まったからな。10月31日、廃車場」
芭流覇羅という言葉に眉間に皺が寄った。
10月31日のハロウィンに行われる、東京卍會VS芭流覇羅の抗争はもうすぐだ。
だがけーすけくんをコチラに戻すのが難しそう。
(連れ戻さないと稀咲は東卍に在籍したまま…。そして東卍はとんでもない方向へと向かってしまう)
だけど今のけーすけくんを連れ戻すのは難しい。
抗争までにまたなんとか説得出来るのだろうか…稀咲を追い出す事が出来るのだろうか。
「そういえば…なんで和泉とタケミっちは稀咲の事が嫌いなんだ?」
「え?」
「初対面だろうに、お前ら2人は稀咲に憎悪を向けてただろ?しかも尋常じゃない様子だっし…幹部らも不思議がってたんだよ」
「……それは」
なんて言えば良いんだろうか。
未来で稀咲が東卍を墜としていったから…なんて言えるわけもないしまず信じてはもらえないだろうし。
どう言うべきだろうか…。
「理由は言えないんですけど…稀咲がこのまま東卍にいれば、修二の言う通りこの先東卍に明るい未来はないと思います……」
「明るい未来…か」