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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第72章 結婚するまで帰れません(1) 岩泉一


長い一日が終わり家に帰る頃にはすっかり日も暮れていた。一緒に帰りたくなくても方向が同じなだけにまた及川の相手。正直言って今日はもう疲れていた。

「いちかちゃんってほんと可愛かったよね」
「お前今日一日そればっかだな」

部活中もどこか上の空で口を開けばあいつのことを話していた。普通あんだけ拒否られてたら諦めるもんだろうけどこいつはやっぱ頭がおかしいんだろうな。

「お前、ああいうのがタイプなのか?」
「可愛い顔はしてるでしょ?でも俺に対してあそこまで塩対応されちゃうと余計に燃えちゃうっていうかさ。彼女と別れたばっかの俺には希望だよ」
「フラれたの間違いだろ?っつってもお前、めちゃくちゃ引かれてたぞ」
「だからいいんじゃない。もしも振り向いてくれたら俺の努力が実ったってことだし」
「俺にはわかんねぇよ」
「だろうねぇ」
「つーか好きなんか?あいつのこと。今日会ったばっかなんだぞ?」
「一目惚れみたいなもんなんだって。見た瞬間さ、これから絶対好きになるって確信するみたいな?」
「俺にはさっぱりわかんねぇよ」
「岩ちゃんもさ、早く次の恋愛しなよ」
「俺のことはどうでもいいって。自分のことだけ考えてろよ」
「だって岩ちゃんだって。……いつまでも過去のこと引き摺ってても仕方ないでしょ?」
「うるせぇな。余計なお世話だよ」
「よくないって」
「俺がいいっつってんだからいいんだよ、それで」

恋愛なんてしたいやつがすればいいだけの話。俺には関係ない。あいつも及川と似たようなこと言ってたけど、未だに好きとかそういう類のことは分かんねぇしましてや一目惚れとかそういう感情は一切備わってないみたいだ。だから余計に見たこともない俺がずっと好きだと言ったあいつの気持ちなんて分かるはずがねぇんだ。
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