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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第72章 結婚するまで帰れません(1) 岩泉一


体育館へと続く渡り廊下が見えるとすでに練習が始まっている部、下校する生徒で賑やかだった。遠くで俺たちを呼び止める声が聞こえ、振り向くと溝口コーチが俺たちに気付き走ってくる。

「及川!丁度いいところにいた」
「俺?」
「今、時間あるか?」
「取り込み中ですけど」
「でも別に急ぎじゃないんだろ?今から新キャプテンと今年度の予定組むから今から来い」
「だから取り込み中。それなら岩ちゃんが代わりに」
「岩泉には別の事頼む予定だから。今回は及川に出てもらいたい」
「ええ!?もー、せっかくいちかちゃん誘い出せたのに」
「私は急ぎませんから。どうぞ行ってください」
「じゃあまた今度校内案内するね。できれば二人で。…悪いけど岩ちゃん代わりに保健室まで連れてってあげてくれる?」
「まじかよ。面倒くせぇ」
「だって持病があるんだよ?なにかあったら大変じゃん」
「そうですね。保健室だけは知っておきたいです」
「ってことだからよろしく。頼んだからね」

そう言い残して及川は溝口コーチと一緒に部室の方へ向かっていった。残された俺たちはしばし無言でふと隣を見れば嬉しそうな顔してニヤついている。

「お前な、何が保健室だけは知っておきたいです…だよ。俺にだけ態度変えやがって」
「だって及川さんの気持ちに応える気はないですから」
「にしても分かりやすすぎろ?」
「あのくらいで丁度いいんです。ああいうタイプには。そのうち諦めると思いますし」
「及川にはいい薬になんだろうけどな巻き込まれる俺の身にもなってくれよ」
「私は徳しましたけど」
「ちゃっかりしてるよな」
「だってチャンスはしっかり掴みたいから。例え及川さんが一緒でも」
「そうかよ。……んで?お前の持病ってなんだよ」
「特にないですけどね」
「堂々と嘘つきやがって」
「半分嘘ですけど。でも私、人よりちょっと生理痛が重いので。前の学校でもよくお世話になってたから場所は知っておきたくて」
「……成る程」
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