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鰯料理の盛合せ【鬼滅短編・中編・長編番外編】

第34章 手紙とハンドクリームが起こした奇跡✳︎宇髄さん


5分ほど歩くと


…あ!あそこだ!


来る時に見たなんとも美味しそうなワッフルの写真がどどんとのった看板が目に入る。それを目にした途端に自然と歩みは速くなり、なんなら口の中でジュワリと唾液の量が増えた気さえする。

お店のドアにに手をかけ

キィ

と、僅かな音をたてながらそれを引くと


「いらっしゃいませ」


レジにいたおしゃれな店員さんに声をかけられる。


「あの…1人なんですけど」

「空いているお席にどうぞ」


愛想のいい笑顔でそう言われ、私は入り口から1番遠い席を目指して店内を歩き始めた…その直後


「あぁぁぁあ!すずねちゃぁぁぁん!」


窓際の4人がけのテーブルが埋まるくらいのワッフルの前に座った


「っ蜜璃ちゃん!」


桜餅色の髪をもつ天使こと蜜璃ちゃんの姿がそこにあった。

私は方向転換し、店の奥ではなく蜜璃ちゃんの座る席へと向かう。


「蜜璃ちゃんに会えたらいいなぁなんて思ってたの!」

「私も私も!すずねちゃんに会えたらなって思ってたんだけど、まさかこんなところで会えるなんて!テーブルの上一杯なんだけど、よかったらここに座らない?」

「いいの?それじゃあお言葉に甘えて…!」


念のため店員さんに、蜜璃ちゃんと同じ席に座って問題ないかを確認すると、構いませんよと返事をもらえたのでワクワクしながら椅子を引きそこに座った。

ホットカフェラテとベルギーワッフルのチーズクリーム添えを頼むと、私は蜜璃ちゃんの方へと視線を向ける。


「改めて…この間は本当にありがとう!お陰ですっごく楽しい時間が過ごせたよ」


私がそう言うと蜜璃ちゃんは花のようにパッと明るい笑みを浮かべ


「それはよかったわ!⭐︎HASHIRA⭐︎のライブって本当に楽しいものね!私あの後、どうしてすずねちゃんと連絡先を交換しなかったのかしらってすごく後悔したの!だから今日は忘れる前に交換してもらえないかしら?」


テーブルに置いてあったスマートフォンを右手に取り、私に画面を見せるように持ちながらそう聞いてきた。


「…っもちろん!私からお願いしたいくらいだもん!すっごく嬉しい!」


急いでバックからスマートフォンを取り出しメッセージアプリを開き自分のIDを表示した。

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