第29章 停戦協定※
「大丈夫」と口で言いながらも不安でいっぱいだったことだろう。
俺は任務で家を空けていたことも多くて、必然と当人同士の直接対決みたいな状況を生み出してしまった。
心配ではあったが、気丈に振る舞い平気そうな顔をしていたほの花に甘えていたに過ぎない。口では守るとか言っておきながら、自分が家にいない間は自分で身を守らなければいけないし、結局のところほの花と瑠璃を放置してしまったことになる。
今更ながらにほの花が不安だったことを知ると優しく抱き締めてやる。
「…そうか。ごめんな。本当は不安だったんだよな。」
「…天元が私を選んでくれるのが不安って言うより、私が胸を張って恋人と言えるだけの打つ手がなくて、もう一度納得させられるかが不安なんだもん…。」
「まぁ、そんな不安も必要ねぇけど、お前にとっちゃァ大事なことだよな。」
俺からしたら納得させられるかどうかなんて大して重要じゃない。俺自身がほの花しか選ばないと決めているのだから。
それでもほの花からしたら納得されずに追い出すことの後味の悪さを味わいたくないのだろう。
どうせなら納得して認めてもらいたいと思う気持ちもわかる。
瑠璃は頑固者だけど、性格的に一度納得したら蒸し返すようなことはしないだろう。
そんなことは己の自尊心が許さないはず。
「ならどうしたい?ほの花のしたいようにすりゃぁいい。」
「…私が弁償するから…、天元は何もしないで。」
「ん。了解。でも、困ったことあれば言えよ?」
「うん。」
弁償を自分がすることで納得したように顔を綻ばせるほの花の頬に触れると照れ臭そうに目を合わせてくれる。
こんな風に嫉妬してくれるのは嬉しいし、不満そうな顔も自分を想ってのことだと考えただけでニヤける顔をどうしたら良い?
しかしながら、ほの花は気付いていないが寝かせたまま着替えさせたので緩くしか結んでいなかった腰紐は取れてしまっている。
それによって先ほどから盛大に豊かな乳房がこぼれ落ちてるのが目に入ってしまうとむくむくと朝っぱらから勃ち上がる肉棒だが、今回は悪くないはずだ。
それに気付いたほの花が目を彷徨わせるが、もう遅い。
俺は後頭部を引き寄せて唇を塞いでやった。