第29章 停戦協定※
不思議なもので、あれほど腰が引けていても宇髄さんの突き上げと腰使いに慣れてくれば、その律動が気持ち良くなってくる。
柔らかくしなやかな腰の動きで激しい刺激の中にも優しさが加わってより気持ち良く感じるのだが、蜜芽まで触られたらまた別の問題が生じる。
それだけでも十分に気持ち良くて、絶頂に向かってひた走っている状態なのに、更に蜜芽の刺激が再開したことで全身に痙攣が起きた。
「や、お、お願い…!やめ、…!で、でちゃ、う!」
そう、問題は自分の愛液問題。
快楽と同時に突然やってくるそれは宇髄さんとのこの行為の時、よく出てしまうもの。
毎回と言うわけではない。
宇髄さんも気を遣ってくれているようで、なるべくは出させないように考慮してくれているのがわかる。
出してしまった後の羞恥心は相当なものだが、それ自体は快感を伴うもので私としても嫌悪感があるわけでもない。
それでもやめてほしい理由はたった一つ。
「…ひ、ゃあっ!お、おねが、い…!」
ただ達するよりも激しい疲労感に襲われるから。
どれだけお願いしても宇髄さんは薄っすら笑みを浮かべたまま、蜜芽を擦り続ける。
私がそこの刺激に一番弱いことを知っているからだろう。
そして、きっと私がそうなる姿を見るのが好きなのだ。
快感に耐えきれずに吹いてしまったとしても咎めることはしたこともないし、むしろ嬉しそうに笑っているところしか見たことがない。
だから腰を打ち付けながら強い刺激を続けられたら私の前に待ち構えているのは絶頂しかない。
それ以外にもう道は残されていないのだ。
だんだんと早くなっていく律動に宇髄さんの顔も余裕がなくなっていく。
(…ああ、もうすぐ終わりなんだ…。)
そう考えたら少しだけ寂しい気もする。
でも、そんなことを考えられたのは一瞬のこと。
立ち所に刺激によって現実に引き戻されると、体が硬く張り詰めていくのが分かり、目の前にいる愛おしい人に縋りついた。
「っああ…っ、も、う、だめぇ…っ、あああ…、て、んげ、ん…。」
「い、いぜ…?ほら、気をやれよ。全部出しちまえ…!」
「ひっぃ…ッ!や、ああああああっ!!!」
「…、くッ…!!」
私が迎えてすぐに宇髄さんの呻き声が聴こえて、腰を引き上げられた。
それと同時に私の秘所からは夥しい量の水分が解き放たれたのがわかった。
