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焦がれた恋情☩こころ☩に蜂蜜を【あくねこ長編】

第4章 病魔 前編


( 風がより強くなっているようですね)

窓枠へと指を伸ばしかけた———その時だった。



突如、硝子の破壊音が聴こえた。同じ階から響いた音である。

驚いて手を下ろしたベリアンは、急ぎ足で主の部屋へとつま先を目指す。



(主様になにか遭ったに違いありません……!)

はやる思考をくり返し上塗りながら、彼女の部屋へと駆けつけた。

コン、コンと控えめに叩扉する。



「主様、大丈夫ですか……!?」



「へ、………いきよ」

けれどその言葉とは裏腹に、やっとの思いで絞り出したような声だった。



「主様……?」

ノブを回しかける音に、「入って来ないで!」としたたかな口調で告げる。



「ごめんなさい、でもいまは一人にしてほしいの」



「主様、申し訳ありません」

そう口にしていながら、その指はノブを回していた。



(これは……!?)

そして目にした光景に愕然とした。

と同時に彼女がなぜ人払いをしていたのか、その理由を一瞬にして理解する。






ベリアンが目にしたものとは————………。
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