第9章 歪想 (羽宮一虎 / 場地圭介)
「…ー?さーん?」
『…』
体を綺麗に拭いてやってから、とりあえず2人でベッドに入った。あれほどお風呂に行きたがってたは慣れない行為に疲れたらしく、少しぐったりとしていた。
「なあなあ風呂いかねぇの?」
『今…動けない。身体変な感じする。』
「んじゃ朝はいるか?」
『ん…うん。そうしようかなぁ…。』
「…どうだった?初めてのセックス」
『今日するなんて聞いてない…っ』
ふいっと俺に背を向けて拗ねる。
「それはごめんてかお前がくねくね逃げようとすっから入っちまったんだってば。」
『し、しかもゴ…ムしてなかったもん…っ』
「んな急に付けられねーっての。
なあ拗ねんなよ気持ちかったろ?
俺の事嫌いになったか?もうシない?」
「…嫌いになるわけないよ!」
バッと振り返って瞳を潤ませながら言う。
「わーかってるよ。
は俺のこと大好きだもんな」
『カズくんと圭介くんは大切な幼馴染だよ。
嫌いになんてならない…大好き。』
「はいはい、もう寝ろ。」
『うん…』
どちらもを失いかけた経験があるコイツにとって俺と場地を大切にしてくれてんのは痛いほど伝わる。少なくとも自分を犠牲にしてまで身体を許すくらいには。
トントン、と背中を優しく叩けば小さな寝息が聞こえてくる。慣れない行為と泣き疲れだろうけど、服くらい着てから寝ろよな…。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
翌朝、がバタバタと支度をする音で目が覚めた。
「くぁあー…っ」
『くあーじゃないよカズくん。
準備しないと遅刻するよ?』
「んー…俺朝から行くことあんまねぇもん」
『今日は朝から行くよ!
ほらお風呂入ってきて?』
「お前もう入ったの?」
『私は起きてすぐ入ったよ。朝ごはん作ってるからカズくんも早く準備しちゃってね。』
「んー」
朝から学校とかいつぶりだ?
言われるがまま風呂に入って、いい匂いのするリビングへと誘われるように足を運ぶ。制服にエプロンをつけたが美味しそうな朝食を並べていた。
「相変わらず料理うめーのな」
『朝だし簡単なものだけどね。
ほら早くしないと時間になっちゃう!』
こんな朝も悪くねぇかもなあ