第12章 新たな季節。
夕子ちゃんがお店の入り口を見ながら手を振っている。
私も入り口に視線を向けると、こちらに向かって歩いてくる3人の中に、ひと際目立つ背の高い金髪の見慣れた顔があった。
「え?・・侑君?」
私が呟いたと同時、隣に座っていた華ちゃんがガタンっと音を立てて立ち上がった。
華「侑先輩っ⁈」
え?
侑先輩?
華ちゃんの声に侑君は足を止めた。
侑「・・華?」
私も夕子ちゃんも微妙な距離で見つめ合う2人を交互に見る。
侑君の隣に居た男の子が侑君の脇腹を肘でつついた。
山田「何や侑、華ちゃんと知り合いなん?」
侑「お?おぉん。まぁ…。」
山田「マジ⁇まさか元カノとか言わんよな?てか話しは後にして、とりあえず飲みもん買い行こ。」
一瞬、侑君と目が合い、何か言いたげな顔をしていたけど…気のせいかな。
ストンと華ちゃんが椅子に座る、、
けど視線は侑君を追っていて…。
侑君がこの場に来た事にも驚いたけど、まさか華ちゃんと知り合いだったなんて…。
何か胸がざわざわする…。