第2章 居場所=三ツ谷隆
「俺、直接話した事はないんスけど、小学校の時あんなだったかなぁって…何か今と違いすぎるから同姓同名かと思ったくらいですもん」
「あ?そんなに違うのか?あの子」
ドラケンはの方を見ながら言うと花垣はコクコクと力強く頷いた
「はいっス!その小学生の頃は眼鏡もしてなくって良く笑って友達に沢山囲まれたすっげー可愛い子だったんス」
「眼鏡してんじゃん」
「あれ、伊達眼鏡みてーだぜ」
「え?ワザワザ伊達?」
マイキーの言葉に三ツ谷がそう返すと花垣は続けるように話しだした
「でも中学入ってすぐにあんな感じになっちゃって急に眼鏡かけててずっと俯いて友達と一緒にいる所見たことないんスよね」
「さん、友達いないのか?」
「いないっていうよりワザと学校で友達を作らないようにしてるっていうか」
花垣の言葉に三ツ谷は口許に手を充てて考え込む
今思えばこんなにも頻繁に来てるのに友達の話や友達と遊んだなんて言葉を1度も聞いたことが無い
「それなら学校外でダチ作ればいいんじゃね?」
三ツ谷の横で話を聞いていたドラケンは「お〜い!エマ!」と大声で手招きして呼んだ
「今度は何?ドラケン」
「お〜あのさ……」
呼ばれてこっちにきたエマにドラケンは耳元でコソコソと耳打ちをするとニヤリと笑った
「え…?ホントにいいの?」
チラリと三ツ谷の方へ顔を向けたエマにドラケンは再度「大丈夫 大丈夫」と笑った
「もう、責任は取れないからね!」
そう言うとエマは再びの所へと戻っていった
「おいドラケン 一体エマちゃんに…」
「うしっ!集会始めるぞ!」
と三ツ谷の言葉をかき消すように階段を上りだした
三ツ谷は僅かな不安を覚えながらも諦めて集会の為に階段を上った