第8章 どんな君も=佐野万次郎
そんな瑠衣の態度にも平然と言葉を続けた
「そんな心配いらないって もし道端に寝てても誰も女だって気が付かねぇよ」
「アンタ達 自分達が最低な事言ってるの分かってる?」
立ち上がって怒りを露わにしながらと華蓮の前に瑠衣と美南が立ちはだかる
「え〜?最低な事?本当の事だろ?ほら、俺達がタクシーに乗せてやるよ」
言いながら1人がに手を伸ばした
「触んな」
その声に伸ばされた手がピタリと停まった
そこにいたのは表情が読めない顔のマイキーが立っていた
「あ?誰だ?」
「マ…マイキーくん…」
小さな声でポツリと呟く華蓮を見て 手を伸ばしていた男は あぁっ!と勝手に解釈した
「あ、もしかしてお姉ちゃんが心配で迎えに来たの?」
「でも残念、姉ちゃんは俺達とまだ遊びたいんだって」
勝手なことを口々に言う男達をスルーしてマイキーは華蓮の近くへと足を進めた
「…どうしてここに?」
「別に?たまたま腹減ってダチと近くまで来てたから」
マイキーの言葉に華蓮は小さく笑った
本当はメールを送ったから様子を見に来るんじゃないかと予想はしていた
でも本当に来るなんてよっぽどの事が心配で心配で堪らないんだろうなぁと華蓮は思った
「ってかベロベロじゃん、そんなに酒弱かったの?」
「いや、いつもなら自分の限界分かっててすぐに飲むのやめるんだけど今日は何だか飲む量がキャパオーバーしたみたいで…」
マイキーの質問に華蓮は う〜んと唸りながら答える
「ふ〜ん、じゃあ送っていくつもりだったの?」
「あっ、うん そう あそこにタクシー停めてるから一緒に乗って帰ろうかと思っていたんだけど…」
そう言いながらチラリと揉めている男達を華蓮は見遣った
「じゃあは俺が送っていくよ、華蓮も時間があんだろ?」
「何言ってんだよ、これから俺達と遊ぶ約束したろ?ほら、コイツは弟くんに任せて…」
「誰の許可でコイツ呼ばわりしてんだよ それに嫌がってるじゃん 見てわかんないの?バカなの?」
ギロリと睨みながら言うマイキーの言葉にカチンときたのか一気に顔が赤くなる