第10章 Betrayal
『…急に危ないですね』
「チッ…」
大寿さんが立ち上がって拳を振り上げようとした瞬間、私はソファの背もたれに手をついて床を蹴ってその拳を避けた
くるっと回って着地するとそこはもう一瞬で攻撃は届かない
『いいですか?
貴方は今自分で自爆したんです。
これで弟妹に当たるようでしたら貴方はただの馬鹿です。』
「あぁ!?」
『…それでは、私の用は済みましたので帰ります。』
「テメェ、、、」
紙袋を持ち、大寿を尻目に私は部屋の扉に向かう
…大丈夫、柚葉たちに被害が及ぶことはない
これでもし柚葉たちに当たるようなら、ポケットの中で録音してる携帯のデータで確実に勝てる
次は公的力も使う
扉に手をかけると、私は一度振り返ると大寿にひとつ聞いた
『答えたくなければ別にいいのですが、、、貴方は柚葉と弟くんを殺したいのですか?』
「はぁ?」
『では少し言い方を変えます。
彼らに死んで欲しいと思ってるんですか?』
私が表情を変えないままそう聞くと、私の言葉の意図を探るように押し黙る
『裏はないですよ。ただの疑問です。』
そう言うと大寿さんは視線を少し外してつぶやいた