第10章 Betrayal
「…チッ!!」
盛大な舌打ちをかますと、九井は携帯を片手に部屋を出て行く
柚葉が力が抜けたように座り込んだ
「ホント、あんた見ててヒヤヒヤするわ、、、
あのココに舌戦仕掛けたあげく勝っちゃうなんて」
『別に、今のは状況が最高に私に優位だっただけよ。
だって彼は本当に私が何をしているのかすら知らないんだもの。』
「だとしてもよ、、」
『彼、そんなに賢い人なの?』
「ええ、というか、黒龍の金は全部アイツがいるから得られているもの。
金を生み出す天才よ、アイツは。」
『っ!お金を生むのがうまいのは大寿さんじゃないの!?』
「そうよ。
大寿は圧倒的暴力。ココが金を握ってる。
…アイツは黒龍の最も重要な人間。」
私はつくづく運がいい
まさかそんな情報が手に入るなんて…
…八戒くんがいる限り、東卍と黒龍は必ず一悶着ある
そして柚葉にしてきた仕打ち、私は許さない
いつかまた、黒龍を倒しに行く
そのときに備えて、情報は蓄えておくに超したことはない
ガチャ
「…」
「…」
『…』
九井が戻ってきた
表情からは考えは読めない
「…ボスから伝言だ」
『…』
「【30分ほどで着く、そのまま待て】だそうだ。」
『ありがとうございます。』
「…チッ!」
私が作り笑顔でお礼を言うと、彼は不機嫌さを全面に出しながら荷物を取るとさっさと出ていった