第8章 嘘の裏側/緋色シリーズ
恐らく事件の真相はこうだ
犯人が夏子先生の頭部をこの場で殴り、採点していない答案用紙に血が飛び散ったのを誤魔化す為に血をなぞるように赤ペンで採点をしたから丸がいびつになってしまった
そしてその答案用紙を鞄に入れ帰り支度を整え、公園に運んで階段から突き落とし、帰宅途中での事故のようにみせかけた…
それをやったのがあの3人の中の誰なのかってことだけど…
「誰なのかわかっているんだろうね?」
「もちろん!楽勝だよね?コナン君!」
「え?あ…うん!」
目暮警部の問いに零はコナンに話を振る
あまり零の前で推理を披露したくないのか、それとも事件以外のことで頭がいっぱいなのか、いつもより遠慮気味に話を始めた
「花丸だよ…1枚目と4枚目の花丸は渦巻きの回り方が違うでしょ?」
「本当だ!犯人のは時計と逆回りになってる…」
普通円の外側から時計回りですよね?と、高木刑事と目暮警部は空中に人差し指で花丸の中の渦巻きを描き確認をしている
「ってことはさー、犯人は左利きって事だよね?」
そう、コナンの言う通り犯人は左利き
左利きの人が花丸を描くと、渦巻きが逆になるんだ
だから…
「3人の中では左利きは神立さんだよね?左手でライターつけようとしてたし」
神立さんを見てニッコリ言ってみた
「た、確かに俺は左利きだが…花丸は真ん中から描く派なんだよ」
「いや、あの花丸は2つ共渦巻きの中央でペンが細まって抜けていた…外側から渦巻きを描いた証拠ですよ」
神立さんの言い訳に動かぬ証拠を突き付ける零は更に神立さんを追い詰める
「それにあなた言ってましたよね?彼女は採点中だったそうだから足し算引き算で頭の中を数字が飛びかって時間を間違えたと…小学校教師なら国語とかも教えるのに…どうしてわかったんですか?彼女の採点していたのが算数のテストだと」
ほら、自分からアレコレ推測して話しすぎるからボロが出るんだよ
夏子先生とは会えなかったと言っていたのに何で答案用紙の内容を知っているのかって、それを見たからとしか言えないよな…
「さぁ言い逃れしてくださいよ…『犯行現場で見たから』以外の答えがあればですけどね…」