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星降る音に祈りを【DC降谷/幼児化男主】

第8章 嘘の裏側/緋色シリーズ


身体を起こして叶音に詰め寄った
広くないベッドの上ではあっという間に壁と僕とで挟むことができ、顔の横に手をつき、もう片手は肩を押し完全に追い込んだ

「沖矢昴に何された…?」

下を向き無言のまま首を横に振られる
襟をギュッと両手で掴み首元を抑えるように縮こまる様子に、あぁ…そこか…と察しがつく
同時に沖矢昴に対する怒りがふつふつと湧き上がり、今すぐにでも殴り殺してやりたいと思った

「叶音…大丈夫だから…」

顎に手を掛け上を向かせる
グッと堪える固い唇を解す様に、角度を変えながら何度か軽く口付けた
そのうちに叶音の片手で胸を押され拒否されたかと思ったが、

「れぇ…あのね…」

と、話したい事がある様でそれに耳を傾ける
まだ言葉を探しているのか気まずそうに視線が動き、ぎゅっと目を瞑ったかと思うと意を決して自ら襟を引っ張る

「これ…」

先程まで頑なに隠していた首元を見せてくれた
そこには明らかに自分のではない痕がハッキリとしていて、やっぱりそういうことだったんだと認識する

「沖矢昴にやられたんだな…?」
「……ごめんなさい…」

謝って欲しい訳じゃないし、謝るのは叶音じゃない
いや、奴に謝られたって許してやるもんか

「押さえつけられて、逃げようとしても力じゃ全然敵わないし、自分で仕掛けに行って逆にやられてるんじゃ、もうホントどうしようもないって思って…こんな痕付けられて零にも嫌な思いさせちゃうし、オレ嫌われたらどうしんっ…!」

全部言わせようと思ったが我慢できなかった
壁にぶつからない様頭に手を回し、勢いのまま自分の口で叶音の口を塞ぐ
沖矢昴に付けられた痕を見て嫌な思いをしないと言えば嘘になるが、叶音を嫌いになることなんて絶対にありえない
でも言葉でそれを言ったところで叶音はまた自分の気持ちの問題と言うだろうから、それをどうやって理解させようかと思ったら、もう行動で示すしかない
それにいつまでも叶音の頭の中に沖矢昴を居座らせる気もない
僕のことだけ考えられるように、強く、でも優しく、めいっぱい舌を絡めに行く

「んっ…ふぅ…っ」

酸素を求めようとするのを阻むと僕の胸を再び押し離れようとするが、離れてやるもんかと叶音に回した手や腕に力を込めた

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