第1章 *まいでいず* -1-
海羽から言われてからの日々
雄大君を見るたびにドキドキするようになった。
でも、私には雄大君には好きな人がいるっていうのは分かってた。
なのに、好きになるなんて・・・
そう思っていたら、
「バレンタイン、何作る??」
という、友達の会話。
あ・・・・
どうしよ、友チョコであげようか・・・
本命であげようか・・・
でも、いっその事告ってフラれた方がいいや
って考えて・・・
今思うと、バカだなって思う。
友チョコであげてたら、ぎこちなく無くなってたのにって。
前の日、ママと一緒にチョコづくり。
ママの前では手紙なんてつけられない・・・
恥ずかしかった///
朝、雄大君のにだけ手紙を付けた。
「ずっと前から好きでした。
でも、雄大君の大恋愛を応援します!!」
こんな質素な内容の手紙。
告ってフラれたら楽になるだろう。
そう思って書いた手紙。
あの時、告らなければ
今も普通に話せてるかな・・・
その日の放課後・・・