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walking proud~呪術廻戦~R18~

第39章 dignity ■



「ねぇ、聞いて恵。」


五条が緩やかな口調のまま喋り出した。


「僕はね、大切な存在を何度も何度も失ってきたんだ。それでね、思ったんだ…」



フゥと息を吐いて前のめりになった。




「自分の気持ちに全力で素直になってないと、いつか死ぬほど後悔するってね。何もかもが遅かった時には、何もかもが言い訳になってるんだよ。」



目隠し越しの目線は下を向いている。
口角は僅かに下がっていて、誰かに語りかけているのではなく、まるで独り言のように聞こえる。




「僕はね、1度死んでるんだ。」





「…は?」





「あの頃の、
なにもかもに中途半端だった "俺"はもういなくてね。
だから今の "僕" はさ、もう二度と後悔はしないと誓ってるんだよ。もう二度と、死なないと誓ってる。」




「・・・」



しばしの沈黙が流れ、
今までにないくらい不思議な空気が二人の間に流れた。
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