第45章 complexion ■
「ねー、悟。どう見てもこんな値段ほどの価値があるとは思えないよ?なんなら100均と変わらないじゃん。」
「ぶっは!なにそのジョーダン!けっこー面白いね?」
「・・・」
「あ〜これ良くない〜?せっかくならこーゆーお揃いのものに一式全て変えちゃおうよ!」
色違いのお揃いの皿やコップやグラス類をニコニコしながら眺めている。
レイは意を決したように言った。
「せめてうちにあるものは買うのやめようよ。お金の無駄遣いだよっ!そもそもそんなに皿って使わないし、うちに使われてないようなのもいっぱい放置されてるじゃん!」
「だから全部捨てて一式変えればいーじゃん。それかこっちをインテリアにしちゃっても。」
さぞ当たり前のように言うその発言には耳を疑ってしまった。
「見てよこれなんてかっわいいよ〜♪」
「…そりゃ…すごくかわいいけどさ…」
「なにそんなに僕とのお揃い嫌なの〜?」
「ちっ違くて!値段がおかしいんだよこの店!」
つい声を大きくしてしまい、急いで口を塞いでキョロキョロ視線を走らせる。
店員の強ばった表情がこちらを向いていて、今の爆弾発言が聞こえてしまったのだと察した。